タイ北部少数山岳民族の手仕事

タイの北部に位置するチェンマイには山岳民族による手仕事がたくさん見られます

その中から少しですが、目を離せなくなるほどのすばらしい刺繍物を山口へ持って帰りました



『 モ ン 族 (Hmog) 』


モン族の人々は文字を持たず刺繍で伝統、歴史を伝承しています

その細やかな手仕事はとても美しく、独特な配色に目を奪われます

チェンマイのマーケット内でもお店の奥で一目一目針を刺していたのはとにかく印象的で

トタンで作られた壁や屋根、床は整備されていない土間作り、昼間には40℃にもなる場所

決して恵まれた空間でなくともただひたすらに針を持っていました

家族、生活のために手を動かしているのです

山奥にはモン族の住む集落もありましたがすっかり観光地化されていて趣にかける所もありましたが

彼らは手仕事で生計を立てているのだとよく理解出来ました




『 ヤ オ 族 (Yao) 』


ヤオ族による黒檀や藍で染めた綿布に白い糸でぎっしりと施された刺し子はチェンマイで特に心を奪われた手仕事です

幾何学的な印象ですがよく見ると運針や鎖状に針を刺し

糸の密度が高い部分は布に凹凸まで現れ独特な表情を作っています

布と糸のコントラストも美しく

繰り返し繰り返しの作業が果てしなく続く.. ∞

かばんやポーチの他にも刺した布で洋服への展開もありました


私個人の好みですが、

絵柄を書き写しその線の通りに刺し描く絵画のような刺繍より

単調なリズムをループし続ける 日本の古い時代にもあったシンプルな縫い目の刺繍へ興味がとても強く、

チェンマイでヤオ族の刺繍を見る度長く足を止めていました



他の少数民族による織物も買いました、それはまた次回..